サーチファンドとは

サーチファンド(Search Fund)モデルの概要

サーチファンド(Search Fund)は、1984年にアメリカで誕生した投資モデルです。
30代前後のトップMBAを卒業した若者が、10~15人の個人投資家から資金を集め、自分たちが社長となり経営する中小企業を探し、買収するために「サーチファンド (Search Fund)」を設立します。このため、サーチファンドとは、30代前後の若者が1~2名、一定期間在籍するものであり、一般にイメージされるファンド(プライベートエクイティファンド、ヘッジファンド等)よりも小規模です。買収件数に関しても、プライベートエクイティファンドが継続的に複数投資するのに対し、サーチファンドは、自分たちが社長となりたい会社1社のみに投資します。投資後は、サーチファンドに所属していた若者(サーチャー, Searcher)は、投資先会社の経営者となるため、買収先探索/買収業務は停止します。

サーチファンドの特徴 1

サーチファンドの一番の特徴は、買収企業が見えない段階で、投資/経営経験のない若者に投資を開始する点です。投資家には、2段階の投資判断タイミングがあります。一つ目は、ファンドが組成されるときに「サーチ期間(=買収したい会社を探す期間)」に対して行う出資です。アメリカでは、2年間のサーチャーの給与や、交通費、投資先のデューデリジェンズ費用(税理士、弁護士等に支払う費用を含む)を含めて、一般的に5千万円程度のサーチ費用が集められます。二つ目の投資判断は、買収対象の企業が見つかったときに、買収に参加するかの判断となります。サーチ費用の負担割合に応じて、投資家には買収時の投資に参加する権利が与えられます。

サーチファンドの特徴 2

サーチファンドの二つ目の特徴は、企業を買いに来る「サーチャー」が、必ず企業買収後の経営者となる点です。買収対象企業の現オーナーの視点に立つと、買収交渉をしながら相手の人柄や能力を見極めることで、事業を引き継ぐ若者が次の経営者にふさわしいかどうかを見極め、買収を判断できるという利点があります。また、「この企業を経営したいか」「この会社の企業文化やオーナーの価値観は、自分の価値観に合うか」が 、サーチャーが買収対象企業を探す(サーチ)するときの重要なポイントとなるため、一般的な企業買収やM&Aに比べると、買い手と売り手のフィット感が高まる傾向があります。

サーチファンドの特徴 3

サーチファンドの三つ目の特徴は、"ファンド”という言葉がついているものの、サーチファンドの存在意義は純粋な「金儲け」のためのモデルではないということです。サーチファンドは、「経営がしたい」というサーチャーのパッションと、「優秀な次の世代に会社と社員を託したい」という中小企業オーナーの思い、「次世代の経営者を育てたい」「先代から受けた恩を返したい」というサーチファンド専門投資家の想いの上に成り立つものなのです。中小企業オーナーとサーチファンド投資家が、サーチャーの可能性に投資し、サーチャーを経営者に育てていくことで、これまでにないイノベーションが生まれ、強い中小企業と優秀な若手経営者層の土壌となります。

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