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サーチファンド(Search Fund)
モデルの概要What’s Search Fund?

サーチファンド(Search Fund)は、1984年にアメリカで誕生した投資モデルです。

30代前後の優秀で意欲のある若者が投資家から資金を集め、自分が社長となり承継する中小企業を探し、
買収するために「サーチファンド 」を設立します。社長を目指して会社を探す(=サーチ(Search)する)若者はサーチャーと呼ばれます。

事業承継が成立した後は、社長として承継した企業の経営に専念します。通常5~7年かけて企業価値向上に取り組み、
上場/MBO/第三者売却等のイグジットを迎えます。

サーチファンド(Search Fund)

アントレプレナーシップとしてのサーチファンド

アントレプレナーシップとしてのサーチファンド

サーチファンドの仕組みが進んでいる欧米では、サーチファンドはアントレプレナーシップの一形態であるとされており、Entreprenuership through acquisition、日本語に直訳すると「買収を通じたアントレプレナーシップ」と呼ばれることが多いです。これはなぜでしょうか?

サーチャーは資金の出し手を探した後に自らの足でキャリアを賭ける企業を探索し、買収後はオーナーとして企業価値向上に取り組みます。これは起業家が事業を始め、投資家を回って資金を募り、オーナーとして企業価値向上に取り組むプロセスと非常に似通っており、違いは事業をゼロから生み出すか既存事業を買うか、および投資家から投資を受けるタイミングの2点だけです。

欧米のトップMBA卒業生を始めとしたトップエリートがサーチャーを志す理由は、多くのエリートの能力がゼロイチよりも既存事業成長に向いていること、そのうえでアントレプレナーシップを発揮し事業オーナーとして企業価値向上にコミットできること、にあると考えます。

事業承継におけるサーチファンドの特徴

事業承継におけるサーチファンドの特徴

サーチファンドは、事業を承継する「サーチャー」が、必ず企業買収後の経営者として企業価値向上に100%コミットするモデルです。
一般的なファンド買収や企業間買収(M&A)とは異なり、「次の経営を誰が行うか」が明確です。また経営者の人材紹介型サービスとは違い、サーチャーは「オーナーの1人として企業価値向上にコミットする」ことが前提です。

現企業オーナーの視点に立つと、買収交渉をしながら相手の人柄や能力を見極めることで、事業を引き継ぐ若者が次の経営者にふさわしいかどうかを見極め、売却を判断できる利点があります。また、一般的なM&Aと異なり、事業の独立性・社歴や社名が残せることも大きな魅力です。

一方で、サーチャーの視点に立つと「この企業を自らの手で経営したいか、成長させられるか」「この会社の企業文化やオーナーの価値観は、自分の価値観に合うか」が 、買収対象企業を探す(サーチ)するときの重要なポイントとなるため、フィット感の高い会社を自ら選ぶことが可能です。
また、一般的な人材紹介や直接雇用と異なり、企業価値向上に応じた成功報酬の比率が各段に高いため、企業価値向上に成功した場合のリターンが非常に大きいことも魅力の一つです。

サーチファンドの社会的意義

サーチファンドの社会的意義

”ファンド”という言葉がついているものの、サーチファンドは純粋な「金儲け」のみを追求したモデルではありません。
サーチファンドは、「経営がしたい」というサーチャーのパッションと、「優秀な次の世代に会社と社員を託したい」という中小企業オーナーの思い、「次世代の経営者を育てたい」「先代から受けた恩を返したい」というサーチファンド専門投資家の想いの上に成り立っています。
中小企業オーナーとサーチファンド投資家が、サーチャーの可能性に投資し、サーチャーを経営者に育てていくことで、これまでにないイノベーションが生まれ、強い中小企業と優秀な若手経営者層の土壌となります。

社長を目指す方へFor Searchers

サーチファンドという新しいオプション

サーチファンドは、トップMBAを卒業した30歳前後の若者のキャリアとして、欧米を始めとした諸外国で急速に広まっているキャリアオプションです。

社長経験はないものの、ビジネス経験、能力、気力に満ち溢れた若者が、投資家から資金を得て、「自分が社長になりたい会社」を探します(=サーチ期間)。
「自分に運営できるか」「事業拡大が見込めるか」「社風や現オーナーの価値観に共感できるか」「現オーナーは会社を売ってくれるのか」といった、様々なクライテリアを満たす会社を探すには、欧米平均で2年弱を要します。会社が見つかり、投資家の資金で買収が完了すると、晴れて社長となり、事業運営/事業拡大にまい進することとなります。

最短ルートで経営者に

最短ルートで経営者に

サーチファンドのユニークな点は、なんと言っても、社長経験のない若者が、「いきなり社長になれる」という点です。

通常、年功序列文化の強い大企業で、30代前後の若者に社長職が回ってくることはありません。スタートアップや中小企業でも、オーナーや創業者がいる限り、なかなか社長にはなれません。スタートアップを創業すれば社長になれますが、「会社経営」と「起業」に必要な能力や性格は、大きく異なります。
現在の日本には、プロ経営者を目指す若者が取るべきキャリアが確立していないのです。サーチファンドは、若者の経歴ではなく「ポテンシャル」を評価し、優秀な人材に社長を任せることで、プロ経営者を目指す若者に最適なキャリアを提供します。実践なくして、学びや成長はありません。

社長を目指すのであれば、サーチファンドで社長にチャレンジすることが、最短ルートです。

リスクに見合ったリターン

サーチファンドでは、社長として率いる会社の事業拡大に成功すると、給料とは別に成功報酬が支払われます。
成功報酬の水準は事業拡大の成功度合いに応じて決められますが、欧米では、最高で20~30%程度と非常に高水準です。アメリカでは、企業価値7億円で買収した企業を15年で企業価値34倍以上に育て上げ、50億円以上のストックオプションが支払われた例もあります。
アメリカでは、社長引退後に、サーチファンドで手にした資金を元手にサーチファンド専門の投資家となり、次世代のサーチャーを育てる元サーチャーが多く存在します。
先代が次世代を育てるエコシステムができあがることで、サーチファンドのコミュニティが急拡大しています。

田舎暮らしと魅力的な仕事の両立

地元に帰りたい、自然に近い場所で子育てをしたい、と思いながら、仕事のやりがいや給与、ステータスなどを考え、思いとどまったことはありませんか?地方創生やIターン、Uターンといった言葉を聞く機会が増えた現在でも、日本のトップエリートの大半は、大都市圏で働いています。

サーチファンドでは、地方の魅力的な仕事を発掘し、また自ら作り出すことで、「魅力的な仕事」をしながら「地方生活」を可能にします。
サーチャーは、サーチ期間(=自ら社長になりたい企業を、給料や経費を投資家から受け取りながら、フルタイムで探す期間)に自分の足で「魅力的な仕事」を探し出します。ヘッドハンターや転職サイトにはない仕事を見つけ出すのです。

事業拡大の「可能性」のある企業を見つけ、成長戦略を立て、社長として変革を率いることで、「魅力的な仕事」を地方に生み出すことを目指します。

田舎暮らしと魅力的な仕事の両立

JaSFAの一気通貫サポート

サーチファンドに魅力は感じるけれど、サーチの仕方もわからないし、なんのゆかりもない土地での孤軍奮闘には不安がある・・・そんな方も多いのではないでしょうか。

Japan Search Fund Accelerator (=JaSFA)では、日本初のサーチファンド支援組織として、サーチャーを応援します。資金調達、会社のサーチ、デューデリジェンスや現オーナーとの交渉、成長戦略の策定、社長としての事業運営、事業売却先の検討と交渉、の全てを、投資家兼パートナーとして支えます。
JaSFAでは、元社長や企業再建経験者、デジタルソリューションの専門家、グローバル化の専門家といったアドバイザーを揃え、必要に応じてエキスパートへの相談も可能です。

詳しくは、「アクセラレーターの役割」をご参照いただくとともに、下記お問い合わせよりご連絡ください。

事業オーナーの方へFor SMB Owners

事業承継、事業拡大の新しいかたち

事業承継、事業拡大の新しいかたち

「これまで築き上げてきた会社や社員を守りたいけれど、安心して任せられる後継者が見つからない」
「グローバル化やデジタル化、AIなどが気になるけれど、対応できる人材がいない」
「働きづめの生活を卒業して、家族とゆっくり第二の人生を楽しみたい」
「これからは、地元の未来のために、次世代育成に取り組みたい」

けれど、大手企業に吸収されて社名や社風が変わってしまうのは避けたいし、金目当ての”ファンド”に会社を切り売りされては困る。

どこかに、優秀で信用できる後継者候補はいないものか・・・

こんな悩みをお持ちの方はいないでしょうか。「サーチファンド」は、あなたの悩みを解決します。

「サーチファンド」とは、「ファンド」という名前がついていますが、実質的には「社長になりたい若者(=サーチャー)」を「次世代経営者を育てたい投資家」が応援する仕組みです。投資家がその能力を認めたサーチャーが、自分のキャリアを賭けて勝負したい企業をみつけ、現企業オーナーが、サーチャーの能力や人柄を見極めます。サーチャーと現オーナーが納得して始めて、投資家が企業を買収し、サーチャーが社長となるのです。

若者の「ポテンシャル」を信じませんか?

若者の「ポテンシャル」を信じませんか?

サーチファンドの最大の特徴は、なんといってもサーチャーの「質」です。

投資家の厳しい選別をくぐり抜けた、日本のトップエリートが、安定した大企業でのエースの座を捨て、自分のキャリアをかけて社長にチャレンジするため、非常に能力が高く、意欲も高い若者のみがサーチャーとなります。

一般的な社長の右腕派遣事業や、雇われ社長のヘッドハンティングと異なり、投資家とサーチャーの間で成果報酬に重きが置かれた契約が交わされているため、サーチャーはリスクを承知でサーチファンドに飛び込みます。また、「転職サイトにのっているいくつかの案件の中から選ぶ」のではなく、自分が本当に興味を持ち、事業拡大できると信じ、社風にほれ込める企業を、サーチャー自らがフルタイムで探すため、サーチャーと企業の相性は、一般の転職よりも飛躍的に高まります。
サーチャーには、複数言語を話し、海外勤務経験もある者や、ブランディングやマーケティングの専門家、コンサルタントとして多様な企業の社長陣と戦略議論を重ねてきた者など、様々なバックグランドの一流ビジネスマンが存在します。

若者の能力、やる気、未来に、賭けてみませんか?

 

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